おむすびブログ

ひーまーつーぶーしー

喫茶店シリーズ〜スーパー店員編

名古屋はお客様のクセが強いが、それに対応する店員のレベルもクセの強さに比例するようにとんでもないことになっている。

 

それぞれの店にスーパー店員が複数生息しており、活躍している。

私が出会ったスーパー店員さんについてお話しします。

 

ケース1)来店してないのにオーダー通す

 

ちょっと何言ってるのか分かんないと思う。

お客様が、来てないのにオーダーを通してしまう。いや、ダメでしょ。作り損じゃん。え??

スタッフ「いや、あの青い車は〇〇さんだからオーダー作っておいて〜〜」

 

1分後…〇〇さん来店、予告通りの席に座り予告通りのオーダーを注文する。

注文された瞬間商品を運ぶ。提供時間10秒。

吉〇家より早いな!?!?

 

オーダー、席まではまだ理解出来る。車まで把握しているスタッフに脱帽です。

 

ケース2)お連れ様の完全把握

 

名古屋では店でお待ち合わせするお客様も多い。

カランカラン〜

私「いらっしゃいませ!何名さ」

ス「おはようございます〜!手前の席にみえてますよ!」

 

私(悔しい…次でリベンジだ…あっお客様来た!確かいつも2人で来てる!ドヤッ)「いらっしゃいませ!2名さ」

ス「おはようございます!まだお連れ様みえてないのでこちらの席どうぞ!」

私「…( ;∀;)」

 

完敗。

 

ケース3)お席の好み完全把握

 

常連様には、それぞれ好みのお席がある。

席の広さ、隣の席との距離、照明の明るさ、新聞の取りやすさ、トイレの位置、窓から見える景色、人によって何が第一優先になるかは全然違うのだ。

また、初見殺しが発動することもある。

なるべくソファー席が良いけどカウンター席の端っこだったら許す人、1人だと喫煙だけどお連れ様と来ると禁煙の人、常連様同士で仲良い、悪いがあり共演NG(近くは嫌)のある人。

実にめんどくさ…いや、バラエティに富んでいて面白い。

 

私は初見殺しに何度もやられたクチである。

 

私(あ、杖のおじいちゃん来た!大変そうだから近い席に案内しよう!)「いらっしゃいませ!こちらの席どうぞ^_^」

爺「€%×$#4〆|???」座ろうとしない。無視してどこかに進み出す。

私(えっどうしよう!?)

ス「あら〇〇さん、向こうの席空いてますよ〜〜どうぞ!」

 

入り口から遠い席はトイレから遠いため、トイレに近い席をご所望だったようだ。新参者がナマ言いました…すまんです…。杖=入り口近い席とゆう概念、ダメね。

 

 

なるべくお好みの席に座ってもらえるよう、水面下で血を血で洗う争いが繰り広げられている。

 

例えば1組ウェイティングがある、席が空いた、案内しよう!とした瞬間もう1組来店、席の縛りが多くたった今空いた席が好きな方だ。その時他の席も空く!最初の方そこに案内出来れば最高!よし片付けて!!!とゆう判断を一瞬で下し、スタッフ同士でアイコンタクトを行い役割分担をする。

 

この時大事なのは、アイコンタクトだ。あまり大きな声でお客様に筒抜けになるのもカッコ悪いからである。

 

こうしてアイコンタクトを行なっていくうちに、スーパー店員が増えていくのである。

 

しかしこのスーパー店員さん、なんでこんなにお客様を覚えるよう努力しているのか。普通に大変じゃないのか。歴10年以上のスーパー店員さんに聞いたことがある。

 

ス「いや、今はお客様優しいほうだよ〜〜全然怒られないし!でも、黙って席についたら自然にいつものオーダーが出てくるのが当たり前。分からないなら先輩スタッフが教える。次来店されるまでに覚える。それが出来るからこの店の常連になって頂けるし、信頼して家族も友人も連れてきてもらえる。お客様に育ててもらっているの。お店ってそうゆうものだよ。」

 

 

恐れ入りました…。

名古屋ではこのような優しい世界があちこちで繰り広げられている。

 

もちろん、常連様だけをひいきにしていれば良いわけではない。常連様も、一見様も、大事なお客様である。決まりきったサービスではなく、その人に合わせた接客をしていきたいものです。

 

まーしかし、一見様が常連様になってきたときや、常連様に覚えてもらったときはとんでもなく嬉しいものである。

 

これからもスーパー店員さんを見て、色々学ばせていただきたいと思っています。